Think future forward

テクノロジー進化がアセアン生活者をどう変えるのか?

IoTによって生まれる
新たなメディアと、変化予測

一つ目はIoTの普及により、これまでスクリーンの中で進んでいたデジタル化はスクリーンの外に拡大されていきます。個人所有のスマートフォン、PCやディスプレイ画面の中でデジタル化は進んできましたが、これからは家電、自動車、街、社会インフラへとその舞台を広げていくことになります。

二つ目はIoTの普及により、様々なものに「私」に関する情報が蓄積されるようになります。
今までのWEB上でのあなたの履歴だけでなく、あらゆる生活における履歴が蓄積されるようになるのです。あなたの車に搭載されたAIは、あなたの住所、勤務先、家族構成、休日の過ごし方、好きなショッピングセンターやレストラン、給油の種類、給油の仕方、好きな音楽、運転態度、毎日どのくらい渋滞にあってイライラしているかも知っています。
冷蔵庫にAIがつけば、あなたが週何回買い物をしているか、どのブランドのビールが好きなのか、好きやフルーツや嫌いな野菜、ダイエット中か、どのくらいの量の生鮮食品を腐らせて、冷凍庫でミイラ化させているかも理解します。
IoT化された各製品が「私の情報=”Me Data”」を集め、それを1IDで一元管理できる時代がすでに来ています。

Me Data

私の行動履歴、購入履歴、
嗜好性や状態が、あらゆるIoTデバイスを通して蓄積され理解されていく

IoT の普及により、Me Dataがリッチになればなるほど、私たち生活者にはどのような恩恵があるのでしょうか?
三つ目の変化、それは、「AIによるリコメンデーション(オススメ)」が最適化されることです。今でも購入履歴や検索結果、WEB上での行動データを基にした「オススメ」はありますが、AIがMe Dataを学習すればするほど、AIはあなたの行動を「予測」して、その時に必要なものをあらゆるIoTデバイスを通じて提供することが出来るようになるといわれています。


①IoT(Internet of Things)、インターネットに接続されるモノが普及し、②「私」のあらゆる情報がMeDataとして蓄積され、③IoT(Intelligence of Things)、AI機能が分析予測する事で、その状況に合わせた最適なソリューション提供をあらゆるIoTデバイスを通して行われるようになります。 この仕組みこそスマートフォンの次にアセアンの生活を変えていく新たなメディアの誕生と言えると考えています。

365日、あらゆるデバイスを通して私の情報が蓄積される

Output

蓄積されたMe Dataを活用しAIによって予測されたその状況に
対する最適解(オススメ)があらゆるデバイスを通して提供される


我々はIoTの普及によって生み出される、適切な場所で適切なタイミングでコミュニケーションにとどまらずソリューションを提供できるこの仕組みを“Assistive Media(アシスティブメディア)”と呼びたいと思います。 その時の生活者の態度はマスメディアのときのように受け身でもなく、インターネットやモバイルのときのように能動的に情報検索をするのでもなく、困ったことや悩みを、自分の事をよく知ってくれている友人や家族に相談するように接するようになるのではないでしょうか。Me DataやAIによって最適化された情報やソリューションの中から、自分に必要なものを得る時代。メディアも、くらしも、より「Assistive(支援のあるもの)」になっていくでしょう。

IoT = Assistive Media

適切な場所で適切なタイミングで
コミュニケーションだけでなくソリューションが提供できる

IoT技術の導入が、スクリーンの外のデジタル化をすすめ、生活者情報の取得によって、生活者とデバイスが協力しながら意思決定や行動をはかる、こうしたライフスタイル変化をもたらすと考えられます。では、次にアセアン生活者がIoTを取り入れてどのような生活を送っているのか見てみましょう。


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