Assistive Mediaが
普及する未来に向けて、
今から備えるべきこと
Assistive Mediaが浸透する未来において、ブランドに対するニーズは「この商品が欲しい」「この機能の商品が欲しい」といった明確なニーズは減っていくと考えられます。
いつも購入するモノやなんでもいいモノの低関与商品に関してはAssistive Mediaが勝手に選択し購入するようになることで生活者は購買や選択に関与しなくなってしまい、ブランドへのニーズがなくなってしまうかもしれません。
また、最適化された購買行動Match-Me Journeyによって生活者が自らのニーズを明確に把握しなくなり、困っている事を解決したい/こんな感情になりたいなど、解決方法は気にせず、結果だけを気にするようになり、ニーズはどんどんざっくりになっていってしまうかもしれません。
before
明確なニーズ
(モノ・機能)
after
-
脱 Life Routineによって
いつも購入するもの/なんでもいいものは
生活者が自ら選択しなくなる
-
最適化された購買行動Match-Me Journeyによって
生活者が自らのニーズを明確に把握しなくなり
困っている事/感情など解決方法は気にしない、
結果だけを気にするようになる
Assistive Mediaが普及し生活者のニーズが「なくなる」もしくは「ざっくり」していく中で、生活者はスマートスピーカーに向かってこう言って買い物をするでしょう。「いつもの牛乳を買って」「赤ワインの染み抜きに良い方法は?」「一番売れている/一番安い歯磨き粉は何?」商品やブランド名での検索が減り、全てにおいて「1位」のものがAssistive Mediaによって提案され、生活者がそれを選ぶようになります(純粋想起1位、最マッチング、検索結果トップ、売り上げNo.1、最低価格など)。何となくの機能やイメージ、プレミアム感しか持たない商品は選ばれない時代がやってきます。
この時に企業やブランドに必要なのは、「存在意義」。どのようなときに生活者の役に立つのか、生活シーンにおける「目的 (Purpose)」「場面 (Situation)」を明確にすること。これらの側面で生活者に一位想起される存在になることが重要なのです。
生活者のニーズが「商品」から「ソリューション」に変化することを受け、ブランドも変化が求められます。
生活者やAssistive Mediaに選ばれるために、ブランドは単に商品を販売するだけでなく、生活者ニーズに即したサービス=“Life Solution”にまで提供領域を拡大する必要があります。自社だけでソリューションの提供が難しい場合は、企業同士が連携をとり、Life Solutionを提供する大きなエコシステムを作る方法もあります。
自社のブランドは、生活者のどのような「目的」「場面」を満たせるのか。生活者からどのような存在と見なされるべきか、今から考えて準備を始めてください。
Assistive Mediaの時代、生活者への情報の届け方も変化が求められます。IoTが普及すると生活者の個人データ=「Me Data」が豊富に獲得できるため、コミュニケーションの内容やタイミングも生活者ひとりひとりの状況に合わせてパーソナライズ、カスタマイズできるようになります。
さらに、自社データ(1st party data)とMe Dataを連携させることができれば、ターゲットとブランドとの関係がどこまで進んでいるのかが可視化できます。最適なモーメントや最適な訴求内容をプラニングし、コミュニケーションし、その成果を個別に検証。ブランドと生活者のエンゲージメントを最適化するために、Me Dataの獲得と自社データの整備と活用、それぞれを早急に進めてください。
デバイス
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ブランド価値
再規定PURPOSE
BRANDING -
ビジネス変革
LIFE
SOLUTIONS -
データ
マーケティングREAL-TIME
MARKETING
IoTの普及により到来するAssistive Mediaの時代、生活者は脱 Life Routine、個人に最適化された購買行動Match-Me Journeyを行うようになり、ブランドに対するニーズは「なくなる」もしくは「ざっくり」になります。その生活者の変化の中で、ブランドは自らの価値規定を変え、ビジネスをソリューション提供に変え、Me Dataをもとにしたマーケティングに変革していくことが求められます。
アセアンにおいても、徐々に始まってきているAssistive Media時代に対応するための準備を今から一緒に始めていきたいと思います。
“THINK FUTURE-FORWARD”